取組事例Our Approach
2024
バイオマスバランスLAPEROSⓇ bG-LCPを発売します
~カーボンニュートラル社会実現に貢献するエンプラ~
CO2排出量を削減・再生可能原料比率を向上するバイオマスバランスLCP
ポリプラスチックスはバイオマスバランス製品の「bGシリーズ」第二弾として、液晶ポリマー(LCP)の原料の一部をバイオマス由来(マスバランス方式)に置き換えたLAPEROSⓇ bG-LCP※1を発売します(2025年春予定)。LCP製造工程、化学的・物理的特性は従来品と全く同一です。本製品は当社取り扱いLAPEROSⓇ LCP全グレードに拡大予定です。
※1 CO2排出量削減率と再生可能原料含有率はグレードにより異なります。再生可能原料含有率の目標比率はダウンロード可能な詳細資料内にてご紹介しています。
LAPEROSⓇ bG-LCPの主な特徴
LAPEROSⓇ LCPは、エンプラの常識を超えた薄肉・高流動性が特長で、「スーパー」エンジニアリングプラスチックの代表です。耐熱性に優れ、桁違いの機械的強度を持ち、薄くなればなるほど単位面積当たりの強度が増すという特異な性質と、金属に近い低線膨張率を有しています。タブレット端末やスマートフォンなど、小型化が進む最新IT機器の超小型精密コネクター等に多く利用されています。当社はLCPのリーディングカンパニーとして、製品開発やお客様へのテクニカルサポート等に取り組んでいます。
マスバランス方式とは
マスバランス方式とは、バイオマス由来の原料と化石資源由来の原料を混合して樹脂製造プロセスに投入し、投入したバイオマス由来の原料の量に応じて、できあがった製品の一部をバイオマス由来と「見なす」方式のことです。樹脂メーカーにとってはバイオマス由来の製品と化石資源由来の製品を別々に作り分ける必要がなく、ユーザー様にとっては別グレードとして性能や品質を評価し直す必要がありません。これにより、カーボンニュートラル社会、サーキュラーエコノミー社会の実現をスピードアップできる有効な考え方です。
DURACIRCLEⓇについて
当社は、エンプラのリーディングカンパニーとして、エンプラ100%循環化実現に貢献するあらゆるソリューションを対象とした取り組み「DURACIRCLEⓇ」を始動しました。引き続きポリプラスチックスのサステナブルソリューションにご期待ください。
bGシリーズ第一弾:DURACONⓇ bG-POM
「DURACIRCLEⓇ」の取り組みの1つであるbGシリーズ第一弾のDURACONⓇ bG-POMについては以下のページで詳しくご紹介しています。
◆ サステナビリティサイト:バイオマスを活用した「DURACONⓇ bG-POM」の生産を開始
【関連情報】
◆ 弊社サステナビリティサイト:エンプラ事業「サステナブルな製品の開発」