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2023
LCPやPPSでも接着剤を用いた高気密のインサート成形が可能に
現場の作業で低コストを実現できる異材接合技術をWEBサイトに公開
ポリプラスチックス
ポリプラスチックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:宮本 仰、以下、ポリプラスチックス)は、このほど「LCPやPPSでも接着剤を用いた高気密のインサート成形が可能:現場の作業で低コストを実現できる異材接合技術」を自社サイトに公開しました。
▼ポリプラスチックス株式会社公式サイト
https://www.polyplastics-global.com/jp/
▼LCPやPPSでも接着剤を用いた高気密のインサート成形が可能
現場の作業で低コストを実現できる異材接合技術
https://www.polyplastics-global.com/jp/approach/20.html
■今回の記事公開の意図
防水コネクタ等、金属端子・樹脂間の止水や気密性確保が求められる場合に、従来技術より簡便で、リードタイム・コスト・環境対応を解決する新成形用接着剤を用いた接着技術(成形接着※1)をご紹介します。この新成形用接着剤の使用により、今まで難しかったLCP(液晶ポリマー)やPPS(ポリフェニレンサルファイド)においても高気密のインサート成形品が得られます。
※1:金属端子に接着剤を塗布した後、乾燥工程を経て、インサート成形により樹脂をオーバーモールドすることで成形と同時に金属端子・樹脂界面の止水・気密性を確保する金属密着技術
■LCPやPPSの成形接着でも高気密を確保
LCPやPPSは成形時の樹脂温度が高く、優れた耐薬品性を有しています。そのため使用する成形用接着剤には成形時の高い樹脂温度でも接着剤が流出や変質せず、成形後に樹脂と金属双方に密着して気密性を確保できることが求められるため、成形接着は難易度の高い接着方法でした。今回紹介する熱可塑性樹脂をベースとして処方を最適化した成形用接着剤は、LCPやPPSの成形接着でも安定した高い気密性を確保できます。無垢のCu、Alだけでなく端子にメッキ処理がされていても気密性が発現し、リフロー工程を複数回行っても、成形後と同等の気密性を確保することが可能です。また熱可塑性樹脂の特性を生かして、高温にすることで金属と剥離させることができる為、リサイクルの観点でも優れた工法です。
■今後の展開
これまで培った知見を活かし、当社樹脂と本接着技術を組み合わせたご提案が可能です。弊社Webサイトでは接着剤と当社樹脂との気密性評価を行った事例資料をダウンロードいただけます。是非ご覧ください。
■本記事に関連するSDGs目標