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2022
ポリアセタール(POM) ジュラコン® の重合能力増強について
ポリプラスチックス株式会社
ポリプラスチックス株式会社 (社長:塩飽 俊雄、本社:東京都港区) は、中国江蘇省南通経済開発区南区において、新たにポリアセタール製造設備を建設することを正式に決定いたしましたので、ここにご報告いたします。
現在、当社グループは富士工場、高雄工場、クアンタン工場、南通工場の世界4ヶ所にポリアセタールの生産拠点を持ち、年間29万tonの供給能力を有しています。このうち、中国の南通経済開発区の方針により、2021年3月に同北区にある化学工業企業の操業停止要請が出されたため、PTM Engineering Plastics (Nantong) Co., Ltd.が保有する南通工場の代替能力の準備を急ぎ進めてきました。
新会社における生産能力は、2段階で合計15万tonとすることを予定しています。先行して実施する2024年11月の9万tonの操業により前述の既存設備の操業停止による影響をカバーするとともに、最終的には15万tonの供給能力とします。当社グループは、今回の投資により、世界的に旺盛なPOM需要を持つ中国に対して、高雄工場及び今回の中国本土の新規製造拠点から自社の持つ中国国内需要をカバーする体制を整え、リードタイム・輸送コストの削減等の改善を図り、顧客ニーズに応えていきます。また、その他の既存設備については、2012年以降市場開拓を進めている欧米やASEAN他の新市場への供給能力として確保し更なるグローバル展開を加速させていきます。
ポリアセタールは、機械特性、摺動性、成形性に優れたエンジニアリングプラスチックとして、自動車部品、OA機器や家電製品の部品の他、ファスナーやバックルなどの日用品にまで幅広い産業分野で使用されています。前回のマレーシアでの増設(2014年9万ton)以降も、世界の経済成長と共に市場は順調に拡大してきました。
当社は、これまでに培ってきた技術を導入し、品質はもちろんのこと、ポリアセタール生産設備として世界最高レベルの省エネルギー化を実現しており、今後もサステナブルな社会の実現に向けて、各種環境配慮型原燃料へのアプローチなど研究課題に全社を挙げて取り組んでいく予定です。
【本件に関するお問い合わせ先】
ポリプラスチックス株式会社 総務部CSRグループ 阿部
TEL:03-6711-8614 FAX:03-6711-8606
以上