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2020
当社ドイツ子会社であるTOPAS Advanced Polymers社のCOCが、ヨーロッパでリサイクル可能材料としての認証を取得しました。
ポリプラスチックス株式会社
当社ドイツ子会社であるTOPAS Advanced Polymers社(以下、TAP社)のTOPAS®COCが、ドイツのアーヘンに拠点を置く独立試験研究所のInstitut cyclos-HTPにより「リサイクル可能な材料」として認証されました。
フィルム・射出成形用のポリエチレン(PE)およびポリプロピレン(PP)と一緒にリサイクルが可能とみなされた環状オレフィン系樹脂はTOPASが業界初です。
TOPASは、EUのサーキュラー・エコノミー(循環型経済)構想の一環として、リサイクル可能なポリオレフィンとして認定されました。
「本認証は、今日のサステナビリティ(持続可能性)のニーズを満たすリサイクル可能な包装に関するソリューションを求めるブランドオーナー、製造業者、および加工業者にとって大きな進展といえます。
TOPASはそのようなソリューションには欠かすことのできない成功要因であり、装飾用のシュリンクラベルやポリオレフィンベースの高バリアフィルム、リサイクル可能なパウチなどに、多くの機会を切り拓きます。」
とTAP社の販売マーケティングマネージャー、Wilfried Hatke氏は述べています。
Institut Cyclos-HTPの調査結果によれば、COCは、使用後回収された低密度のポリエチレン、混合ポリオレフィン、およびポリプロピレンのリサイクルの際に重要な役割を果たす材料と見なすことができると結論付けられています。
したがって、COCで機能強化されたPEおよびPP配合物は、それぞれの廃棄物の流れで完全にリサイクル可能であると見なすことができます。
さらに、現在の多層パッケージには通常、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、または機能パッケージに必要なその他のポリマーが含まれていることを考慮すると、剛性とバリア特性を備えたCOCは、優れた機能性を持ちながらも完全にリサイクル可能なポリオレフィンの実現に役立つといえます。
■TAP社について
TOPAS Advanced Polymers GmbHは、ポリプラスチックスの連結子会社で、その卓越した純度とガラスのような特性により医療・光学・包装材・電子部品用途に用いられるCOC樹脂(環状オレフィン・コポリマー)の世界有数のメーカーです。TAP社が製造するTOPAS®COCは、ウェアラブルなインシュリン投与器から、食品接触フィルム、タブレットやスマートフォンのコンポーネントまでに使われる高性能素材です。 TOPASは幅広く国際的な法規制に対応しており、お客様の今後の開発をより容易にします。詳細はhttps://topas.com をご覧ください。
■Institut Cyclos-HTPについて
Institut Cyclos-HTPは、リサイクル性に関するパッケージの評価と最適化を行うヨーロッパの大手機関です。2011年、この分野で初めて認められた実用的な認証基準が、深い専門知識に基づいて開発されました。
詳細については、https://www.cyclos-htp.de/publications/r-a-catalogue/をご覧ください。
■本記事に関連するSDGs目標
12.2 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用可能及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
14.1 2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。
(14.1 注)TOPASは、既存のリサイクルプロセスと単一材料のポリオレフィンソリューションを支援することにより、リサイクルプロセスの改善に間接的に貢献しています。
SDGsに関する詳細はこちら(外部リンク:国連ウェブサイト)をご覧ください。