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2019
樹脂異材接合技術 AKI-Lock®が道路照明器具に採用されました
ポリプラスチックス
ポリプラスチックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:塩飽 俊雄)の樹脂異材接合技術「AKI-Lock®」とPBT樹脂「ジュラネックス®」が星和電機株式会社(本社:京都府城陽市、代表取締役:増山 晃章 東証1部 6748)の道路照明器具「ポール内配線付ジョイントボックス」に採用されました。
■本開発の骨子
道路照明の金属ポール内は、湿気がたまりやすく結露による水滴が発生する厳しい環境ですが、その中に電気配線を守る「ジョイントボックス」が設置されています。今回、このジョイントボックスの防水性能をさらに向上させるために、当社の樹脂異材接合技術「AKI-Lock®」とPBT樹脂ジュラネックス®が採用されました。具体的には、ジョイントボックスの本体と上蓋に電気特性と低そり性に優れる「ジュラネックス 733LD」を採用し、その上蓋とニトリルゴム(NBR)部品をAKI-Lockにより接合することで、気密性・防水性能*が格段に向上しました。この高い防水性能により、配線接続による絶縁劣化がなく、また、上蓋を開けずにブレーカ操作が出来るので、施工や点検の作業が容易にできるというメリットもあります。
*防水・防じんに対する保護等級はIP68相当。水深 1mに 2 週間水没しても器具内に浸水 しないため、豪雨による一時的な水没時でも配線を保護します。
■本開発の背景
星和電機株式会社は1957年に世界初の海底トンネル「関門トンネル」の照明器具を納入以来、今日まで多くのトンネル・道路照明の納入実績を誇ります。
道路照明器具は金属ポールに取り付けられますが、このポール内の湿気や水滴から電気配線を守る製品として、ポール内ジョイントボックス(SB シリーズ)を発売してきました。この度、新たなラインアップとして、道路照明器具のポール内配線を安全かつ容易にした「ポール内配線付ジョイントボックス」(SBJA シリーズ)の開発に際して、当社の異材接合技術とPBT樹脂を提案、要求性能を満たす新製品が完成しました。
■AKI-Lock®の主な特長
・片側がフィラー強化材料であれば、相手側の材料選定は自由
・フィラーで強化された接合界面を形成させることで、高い接合強度を実現
・従来は接合が困難だった樹脂材料も接合が可能
写真:ポール内配線付ジョイントボックスSBJAシリーズ